世界一周2回目後半 no.45 – ホーチミン市郊外のクチトンネルとメコンデルタを巡るツアー その1【2026年4月10日】

ベトナム戦争時に南ベトナム解放民族戦線が仕掛けた落とし穴 未分類
ベトナム戦争時に南ベトナム解放民族戦線が仕掛けた落とし穴

Viator経由で現地ツアーに参加

ホーチミン市に向かう列車の中で、ホーチミン市での行動予定を考えていました。街中の散策は当然として、是非行くべき場所はあるか。Web情報を漁っていると、クチトンネル(Cu Chi Tunnels)という史跡が引っ掛かりました。

ベトナム戦争中、アメリカ軍と対峙した南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)が、圧倒的な物量を持つアメリカ軍に対抗するために地の利を活かして巨大な地下トンネル網を築き上げました。それがクチトンネルで、その概要が史跡として公開されているというのです。これは私の趣味にピッタリとハマります。

是非行きたい。ただホーチミン市の北西約70kmに位置し、ツアーでなければ行くことは難しそうです。そこで現地催行のツアーです。例にってツアー購入のwebプラットフォームViator(ビアター)で探しました。参加したのは「ココナッツビレッジツアーでクーチートンネル&メコンデルタ」、クチトンネルだけではなく、その名のとおりメコンデルタも訪れる一日フルのツアーです。

障碍者のための漆器工房

当日(2026年4月10日)、ミニバスがホテルまでピックアップに来てくれます。種々ホテルを回り、参加者全員が乗り込んだところで、まず向かったのはクアン・ミン・ラッカーウェア(Quang Minh Lacquerware)です。ここは、ベトナム戦争や枯葉剤の影響を受けた障害者などが働く漆器工房でした。

クアン・ミン・ラッカーウェアの正面入口。奥の建屋が工房です。
作られる漆器類の種類と作成行程がボードで示されていました。

ツアーガイドは、障碍者の支援をする観点から、ツアーでは寄るようにしているとのこと。ベトナム戦争時にアメリカ軍はエージェント・オレンジ(Agent Orange)と呼ばれる化学剤を配布しまくりました。エージェント・オレンジは枯葉剤の一種で、森林を枯らし、敵の潜伏場所や補給路を発見しやすくするために散布されました。

問題なのはエージェント・オレンジの製造過程でダイオキシン類の一種TCDD(2,3,7,8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン)が混入していたことです。ベトナム戦争で散布されたエージェント・オレンジに含まれていたTCDD(ダイオキシン)は、がんや生殖・発達、免疫系などへの健康影響が確認されています。

障碍者の通勤用に改造された三輪バイク。
制作作業の様子。
from Google Maps
出来上がった作品。付設のショップで販売されています。
from Google Maps

この施設の存在を見るまでもなく、ベトナム戦争が終わり長い年月を経た今でも、その影響を受けた人々への支援が続けられています。

三層に巡らせたトンネル

クアン・ミン・ラッカーウェアでの見学を終えた後、クチトンネルに到着です。早速、施設に入場します。内部のトンネルは三層構造、第1層は地下約3mまで掘り下げられ、兵士の生活空間、作戦室、休憩場所、調理場などが設けられていました。地上からの砲撃や小規模な攻撃を避けるためにも用いられました。

クチトンネル施設内への入場口です。

第2層は地下約5~8mまで掘り下げられていました。第1層より深い主要な居住・活動空間として使われていました。具体的には寝室、医療施設、食料庫、武器庫などが設けられ、長期間の籠城・生活を可能にしています。もちろん、地上からの攻撃に対しては、より安全な層です。

さらに第3層ですが、地下約8~10mにまで掘り下げられています。司令部など重要な施設が置かれ、激しい爆撃や地上部隊の掃討から身を守るために利用されました。地下水への浸水を避ける排水設備なども設けられていました。さらに、メコン川岸への脱出経路もここから掘られていたとのことです。

三層構造のトンネルの説明パネル。

とにかく内部は狭かった

観光客が体験できるトンネルがあります。下の写真のように、地上の入口から地下へ降り、途中の出口から地上へ戻るように設定された短い区間のトンネルです。観光用に幅や高さを広げた部分もあるとのこと、せっかくなので私も降りてみました。

体験用のトンネルの入口。

感想を言えば、とにかく狭い。トンネル内はしゃがんだままで歩かないと天井に頭が当たります。最初はそのように歩いてみましたが、直ぐに足腰が疲れ続かなくなります。仕方がないので四つん這いで進みました。そうすると床に当たる膝が痛く、中途退場用の出口からエスケープしてしまいました。若い人は出口まで頑張っていました。実際のトンネルはさらに過酷であったことは想像に難くありません。

もう一つ、下の写真はよりリアルなトンネルの隠し入口で、希望者はこの穴の中に入れます。入った後に蓋をして落ち葉をかければ穴の存在は全く検知できません。ただ入口は狭く、体格や体形的に入れない人も多数。私は見るだけに止めました。アメリカ軍に対抗した南ベトナム解放民族戦線の兵士の苦難に満ちた戦い振りが想像できます。

トンネルの隠し入口に入る外国人女性観光客。

密林に仕掛けられた罠

下の写真は密林に仕掛けられた罠です。本投稿記事のトップ写真もそうです。基本は落とし穴ですが、鋭い針が穴に落ちた体を傷つけ、アメリカ軍兵士の継戦能力を奪うようにうまく(えげつなく)設計されています。この罠にかかったらかなりヤバい、そう感じさせてくれます。

ジャングルに仕掛けられた罠のレプリカ。

もちろん写真の罠は観光客用に分かりやすく作られたレプリカです。実際の罠は下の写真のようなジャングルの中で、巧妙に隠されて設置されていたはずです。普通に歩いていたら、ちょっと探知は難しいような気がします。

上の罠がこうした密林の中に仕掛けられていたわけです。

AK47の実弾射撃

クチトンネル施設の隣には、ベトナム軍が運営する実弾射撃場がありました。実弾を買うという形で料金を払い、的に向かって買った実弾を撃たせてくれます。銃の種類は、基本がAK-47(カラシニコフ自動小銃)で、機関銃も選べます。実弾は10発でVND600,000(約3,600円)とやや高いのですが、血気盛んな男の子としては経験するの一択です。AK-47で実弾10発、撃ちました。

AK-47の弾薬は7.62×39mm弾なので、弾の口径が7.62mmです。思ったよりも全然小さい、これが弾を見ての感想です。銃は前方に向けて台座に固定されており、撃っての反動は思ったほど激しくはありませんでした。固定されていない銃ではどうなのか、試したい気持ちはありつつも、安全上仕方ありません。発射音は大きく、防音用のイヤーマフは必須でした。

固定されている台座が私の身長に比して低く、猫背にならざるを得ませんでした。

台座の前方には下の写真のような標的が並べてあります。前の人の射撃を見ると弾が的の上に逸れることが多く見えました。その点を気にして狙いは下に絞りました。的を外して土壁に当たると土煙があがります。なので外した場合はどう外したかが何となくわかるのですが、当たった場合には土煙が出ません。的のどこに当たったのかは追いきれませんでした。

前方の的です。当たりと外れ、半々くらいでした。

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