世界一周2回目後半 no.40 – ハノイ・ホーチミン廟とその周辺【2026年4月7日】

ハノイのレーニン公園に立つレーニン像 ベトナム
ハノイのレーニン公園に立つレーニン像

レーニンの扱い

ホテルを昼前にチェックアウトし、ホーチミン廟(Ho Chi Minh Mausoleum)を見学するためバーディン広場(Ba Đình Square)周辺に向かいます。途中、ディエンビエンフー通り(Điện Biên Phủ Street)沿いのレーニン公園(Lenin Park)の一角でレーニン像を見かけました。本投稿記事のトップ写真がそれです。像は大切に扱われているようでした。

ソ連の崩壊以降、レーニンの扱いには毀誉褒貶があります。そこで、ベトナムとそれ以外の旧共産圏諸国でのレーニンの扱いに関し調べてみました。国によって程度の差はありますが、旧ソ連の非ロシア諸国と東欧の一部ではレーニン像を撤去する「脱共産主義」の動きが起きました。特にこうした動きが顕著だったのはウクライナ及びエストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国です。国内に設置されていたレーニン像をソ連支配の象徴として撤去しています。

ロシアでは、かつてのソ連の時のようにレーニンを「国家の公式な英雄・建国の父」と位置付けているわけではありません。かといって、レーニンを否定し、像を積極的に撤去しているわけでもありません。現在のロシアではソ連であった時代もロシアの歴史の一部として取り込み、レーニンをソ連時代の重要な人物として扱っているということだと思います。

ではベトナムではどうか。レーニンはホー・チ・ミンと結びついた革命思想の重要な人物として公的に位置付けられています。共産主義革命の思想的英雄として位置付けられているからこそ、レーニン像は大切に扱われているわけです。歴史上の重要人物として残したロシア、ソ連支配の象徴として撤去したウクライナ及びバルト三国、これに対して現在も顕彰を続けるベトナム、三者三様で面白いと感じました。

何故か入れなかったホーチミン廟

レーニン像に色々な思いを持ちながらもその前を通り過ぎ、ホーチミン廟に向かって歩みを進めます。南側からバーディン広場(Ba Đình Square)に進むとホーチミン廟が見えてきました。すると外国人観光客が引き返してきます。声をかけると、ホーチミン廟は閉鎖されているとのこと。えっと思いつつも建物の正面に行ってみます。

南側から見たホーチミン廟。

ホーチミン廟の正面入り口には白い詰襟の軍服を纏う儀仗兵が直立しています。確かに門は閉まっています。念のため近くまで行ってみようと進みかけると、白い軍服の兵隊さんから止められました。今日は閉鎖とのこと。今日は2026年4月7日で火曜日です。休館日ではなかったのですが、4月1日~10月31日の火、水、木曜日の参拝時間は7:30~10:30となっていました。事前にきちんと調べるべきでした。

ホーチミン廟の正面入口。白い儀仗兵が扉の両側に直立しています。暑い中、ご苦労様です。

ホーチミン廟には、ベトナムの初代国家主席ホー・チ・ミンの遺体が安置されています。写真撮影は禁止されています。ハノイ再訪の機会があれば再度訪れてみたい場所です。調べたところ、遺体が保存、公開されている現代の政治指導者はホー・チ・ミンの他にレーニン、毛沢東、金日成、金正日が有名です。

「指導者を死後も目に見える形で存在させ、国家・革命の正統性を象徴させるため」ということだとは思いますが、一党独裁国家の宿命のようなものを感じます。レーニンに関しては、ロシアになってから従来の意義は消失しているはずです。レーニン像と同様に歴史上の重要人物として、既に保存されていた遺体ををのまま維持しているということかと思います。

バーディン地区

ホーチミン廟のあるバーディン地区(Ba Đình)は、ベトナムの政治の中心地です。バーディン地区の中心に位置するバーディン広場は、1945年9月2日にホー・チ・ミンが独立宣言を読み上げた場所です。ホーチミン廟を挟んだバーディン広場の反対側にはベトナム国会議事堂(National Assembly Building)が位置しています。

ホーチミン廟を挟んだバーディン広場の反対側に位置するベトナム国会議事堂。

ホーチミン廟の安静方向に隣接する区画には一柱寺(Chùa Một Cột)と呼ばれる寺院が建っています。ハノイを代表する古刹の一つで、1049年に李朝の李太宗によって建立されたと伝えられています。池の中の一本の石柱の上に堂を建てた独特の構造から、その名が付けられました。蓮の花をかたどったこの建築は、李朝の李太宗が見た観音菩薩の夢に由来すると伝えられています。

池の中の一本の石柱の上に建てられたお堂。周りの赤い提灯はテト(ベトナムの旧正月)の飾りです。

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