チェンライ第一教会
チェンライ(Chiang Rai)に着いた今日(2025年12月6日)は土曜日です。Webで現地情報を調べていると、チェンライでは毎土曜日にチェンライ土曜夜市と呼ばれるイベントが開かれるとのこと、開催場所もホテルの近くです。行ってみようと外に出ました。すると、途中にライトアップした教会があります。12月という季節柄か、イルミネーションで飾られたクリスマス・ツリーも教会前に鎮座しています。由緒ありげな教会なので、少しだけ調べてみました。

私が出会った教会はチェンライ第一教会(First Church of Chiang Rai)と呼ばれるプロテスタント系の教会でした。この地での活動の歴史は古く、アメリカ長老派教会(American Presbyterian Mission)の宣教師たちによる活動をベースに、1890年には教会として設立されました(ただ当初は恒久的な教会が建てられていたわけではなく、様々な場所を利用して教会活動を行っていたようです。
タイ北部のキリスト教
チェンライ第一教会に絡めてタイ北部のキリスト教の歴史に関し、若干調べてみました。もともとチェンマイ(Chiang Mai)やチェンライを中心とするタイの北部はタイの中央部とは歴史的にも文化的にも異なります。アメリカ人宣教師ダニエル・マクギルヴァリー(Daniel McGilvary)は1860年代から北部で布教を始め、キリスト教だけでなく、教育と医療を積極的に提供しました。
チェンライ周辺では、1888年にマクギルヴァリーがチェンセーン(Chiang Saen)に教会を設立し、その2年後の1890年にはチェンライの第一教会が設立されています。当時の宣教師の活動は、単純な「キリスト教の布教」だけではなく、学校を設立して教育を施し、病院や診療所を通じて西洋医学を提供しました。こうした背景があってタイ北部のキリスト教徒比率は約3%、これはタイ全体の平均である1%よりは相当に高い比率となっています。もちろん、人口の殆どが仏教徒であることは北部でも同様です。
もう一つ、タイ北部のキリスト教事情を説明する上で欠かせない視点に、山岳民族の存在があります。
チェンライ県はミャンマーやラオスに近く、タイ族だけでなく、アカ(Akha)、カレン(Karen)、リス(Lisu)、モン(Hmong)など、さまざまな民族が暮らしてきた地域です。こうした地域では、19世紀末以降のキリスト教宣教師による学校・医療活動が行われ、キリスト教を受け入れたコミュニティも形成されました。
そのためチェンライでは、街中に仏教寺院が圧倒的に多い一方で、歴史の古いプロテスタント教会やカトリック教会、キリスト教系学校なども存在するという、北部ならではの宗教風景を見ることができます。
ました。つまり、チェンライ第一教会は、タイ北部におけるプロテスタント宣教のかなり初期から続く教会なのです。チェンライウィタヤコム学校
そして当時の宣教師の活動は、単純な「キリスト教の布教」だけではありませんでした。学校を設立し、読み書きを教え、病院や診療所を通じて西洋医学を提供しました。現在のチェンライ・ウィッタヤーコム校(Chiang Rai Vidhayakhome School)も、こうしたプロテスタント宣教と教育活動の流れの中で生まれています。
チェンライでは、毎週土曜日の夕方から夜にかけて、中心部で「土曜夜市(Chiang Rai Saturday Night Market)」が開かれます。通りが歩行者天国となり、地元の人たちや観光客で賑わう、チェンライを代表する週末のイベントです。
通りには衣類や雑貨、アクセサリー、手工芸品などの店が並ぶほか、タイ料理やスイーツ、フルーツジュースなどの屋台も数多く出ています。観光客向けの土産物だけでなく、地元の人が普段楽しんでいる食べ物や商品を見ることができるのも、この夜市の魅力です。
夜市を歩いていると、路上で音楽やダンスなどのパフォーマンスが行われている場所もあります。屋台で料理を買って食べながら、ゆっくりと通りを歩くのも楽しく、昼間とは違ったチェンライの街の雰囲気を味わうことができます。
チェンライを土曜日に訪れるなら、夕食を兼ねて立ち寄ってみたい場所です。大規模な観光夜市とは少し違い、地元の暮らしを感じながら気軽に楽しめるところが、この土曜夜市の良さだと思います。




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