独特の世界観を体現した施設
ブルー・テンプルの後はバーンダム博物館(Baan Dam Museum)に向かいました。チェンライ出身の芸術家、タワン・ダッチャニー(Thawan Duchanee)の作品を展示する博物館なのですが、この施設を単に博物館と呼んでいいものかは判断に迷うところです。

相当に広い敷地には、北部タイの伝統建築などを取り入れた多数の建物が点在しています。建物の多くは黒を基調としており、内部には木彫、絵画、工芸品などに加え、動物の角や骨、皮などを用いた独特な作品やコレクションが展示されています。建物は基本的にタワン・ダッチャニー自身が設計・造形しています。建物の内部に展示される絵画や彫刻は、彼の作品です。古美術、民芸品、工芸品などは彼の作品ではありませんが、彼が収集したコレクションです。
博物館や美術館というよりは、建築そのものも含めてタワン・ダッチャニーの世界観を体現した施設と考えることが最も適切でしょう。
建物の多くは黒を基調としており、内部には木彫、絵画、工芸品などに加え、動物の角や骨、皮などを用いた独特な作品やコレクションが展示されています。白一色のワット・ロンクン、青一色のワット・ロンスアテンとは対照的に、こちらは「黒」を前面に押し出した、どこか不気味で重厚な雰囲気が特徴です。単なる美術館というより、建築そのものも含めてタワン・ダッチャニーの世界観を体験する場所と考えた方が分かりやすいでしょう。citeturn0search0turn0search14
その独特の世界観には、仏教思想や「三法印」、仏教の宇宙観なども取り入れられており、単に「黒い建物を集めた美術館」というわけではありません。生と死、人間の欲望や存在の暗い側面などを想起させる展示も多く、見る人によって受け止め方が大きく異なる場所です。ワット・ロンクンの「白」、ワット・ロンスアテンの「青」に対して、バーンダム博物館の「黒」を訪れると、チェンライで花開いた現代芸術の多様さがより鮮明に感じられます。citeturn0search12






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