第2回世界一周前半 no.30 – エル・チャルテンで現金不足に大苦戦!宿代をクレジットカードで払えず大ピンチ

el-chaltene-over-view アルゼンチン
とても小さな街エルチャルテンの全景

エル・チャルテンという街

エル・チャルテン(El Chalten)はとても小さな街です。日本でいえば上高地に近いような気がしますが、あの賑わいはありません。何というか、上高地をもっとずっと小ぶりにして、もう少し田舎っぽくした街といえば実態に近い気がします。

上高地の観光拠点性からは、エル・カラファテ(El Calafate)の方がイメージに近いのですが、やはりあの賑わいはありません。そもそもエル・チャルテンもエル・カラファテも、広大な国土を持つアルゼンチンの南の端です。全てにアクセスが容易な日本とは比較できません。

街が小さいため、宿のキャパシティも小さいと思います。私は何としてもフィッツ・ロイ(Fitz Roy)の雄姿を拝みたく、天候が悪い可能性も考えエル・チャルテンに6泊する予定です。ただ、ハイシーズンということもあり、6泊が可能な宿はそう多くはありませんでした。

エル・チャルテンでの宿の選択

6泊が可能なことを前提として、それ以外に求めた条件はまずホステルではないこと、要は相部屋ではなく個室であることです。加えて朝食付きであること、あまり高くないこと、以上を選択要件に宿の選定を行いました。

贅沢な条件では決してないと思いますが、要件に合致する宿を見つけることはなかなか大変でした。そんな中で何とか合致するかなという宿がHostería Altas Cumbres(ホステリア・アルタス・クンブレス)でした。Booking.comで見つけ、早速予約しました。

Booking.comは私が結構頻繁に利用する予約サイトです。深く考えず、いつもどおり予約しました。クレジットカードが登録してあるので、宿泊代金は宿泊前にBooking.comから引き落とされるか、若しくは宿泊当日に宿にてクレジットカード決済になるものと思っていました。

宿は現金のみ受け付け

アメリカ、ヨーロッパの宿では大抵がこのパターン、それも殆どの場合はクレジットカードによる事前の引き落としです。今回もそうだと漠然と考えていたのですが、違いました。直前の南インドもそうだったのですが、事前のBooking.com経由の引き落としではなく、宿での決済が求められました(要は事前にBooking.com経由でクレジットカード決済がされないわけです)。

宿での決済ではクレジットカード決済が嫌がられることもあります。要は現金払いが求められ、クレジットカード決済では数パーセントの上乗せが要求されることもあります(南インドのヴァルカラ(Varkala)では3パーセントの上乗せが要求されました)。もちろん現地にてクレジットカードで問題なく決済できる場合が殆どなのですが。私の経験則では大都会では一般にクレジットカード決済で問題なく、地方に行くとそうでない場合が稀に起きるといった感じです。

エル・チャルテンの宿ですが、現金での支払いを求められました。実はBooking.comの予約書を見るとPaymentはCash Onlyと書かれていました。予約の時には全く気が付きませんでした。おそらくどこかに書いてあったんでしょう。油断といえば油断なのですが、こうした重要情報は見逃しようがないよう表示してもらいたいとBooking.comに対して強く思います。

実際に宿のカウンターでは、以下が表示されていました。スペイン語で書かれていますが、要はチェックインが15時でチェックアウトが10時、朝食は7時〜10時とあります。そして支払いに関しては、クレジットカード、デビットカード払いは10パーセントの追加料金がかかり到着時に全額支払う必要がある旨記載されているのです。

宿のカウンターに貼ってあった記述です。
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宿はWestern Unionでの現金引き出しを推奨

宿代は米ドル建て表示での予約です。6泊で総額が約USD750、アルゼンチンペソ(ARS)では百万を超える額です。もちろんこんな現金は持っていません。現金がなくても3パーセント程度の上乗せならばまあいいかと考えていましたが10パーセントは勘弁です。

宿の主人もクレジットカード決済を求めるというよりは、Western Union(ウエスタンユニオン)があるからそこで現金を引き出せばいいといい、Western Unionの利用を強く勧めます。私にWestern Unionは初耳でした。宿の主人に聞いても彼はスペイン語しかできず、結局よく解りません。おそらく銀行ではないかと思い、近くにあるというWestern Unionに行ってみました。ものの5分、確かに直ぐ近くにありました。

宿から歩いて5分のところにあったWestern Unionの店舗。この写真撮った時にも順番を待つ人が並んでいました
el-chalten-wesern-union

何と数人が並んでします。皆トレッキングに来た若者といった風情です。私のすぐ前に並んでいた欧米人っぽい若者が中に入る、すぐに出てきました。手ぶらです。聞くとWestern Unionに現金がなく、最大ARS50,000しか引き出せないとのこと、日本円で約5,000円です。私の番が来て窓口に聞くと同じ答えです。いつ現金が準備できるか尋ねても分からないとのこと。これは無理と思いました。

早速Western Unionの会員となる

宿に戻ってからWestern Unionについて調べました。実は銀行ではなく国際送金サービス事業を展開する企業とのことでした。現金を引き出すためには会員となり事前にWestern Unionに必要額を送金、そのお金を世界各国の店舗で引き出すという方式です。入金はクレジットカードでも銀行振り込みでもOK、ただ着金に要する時間を考えるとクレジットカードは即時、銀行振り込みは最大数日かかるようでした。

ちなみにアルゼンチンの特に地方の小さな街では私の直面した問題はよくあることのようです(これも調べた結果わかったことです)。どうりで宿の主人は焦った風でもなくWestern Unionに言及し、実際の店舗では私と同じような境遇の人が並んでいたというわけです。

こりゃ便利なサービスと思い早速会員登録をします。スマホアプリをダウンロードし、日本語モードでサクサク進みます。国際送金ですから本人確認は結構厳格、パスポートを使って会員申請を行い審査結果を待ちます。数時間で審査OKとなり会員登録は完了しました。もちろんwebサイトもあります。以下のスクリーンショットはパソコン上のホームページです。

Western Union Home Page
Western Union Home Page

結局ダメだったWestern Unionの利用

早速送金するかと思うものの、送信しても現地エルチャルテンの店舗に現金がなければ意味ありません。宿の主人に相談すると、それなら自分の銀行口座に送ってくれとのこと、これならいけるかと早速トライします。

送金のための種々の情報を聞いてアプリに入力します(銀行の口座番号は何と22桁、加えて税関係の番号の入力もありました)。全ての情報を入力し送金しようとすると、受領者の登録が必要との表示、先に進めません。またwebで調べます。アルゼンチンでは国際送金の規制が厳しく、Western Unionのような形式での国際送金は事実上できないとのことです。

ここまで簡単に書いていますが、調べて、それを翻訳ソフトを使って宿の主人に説明して、そして実行する。実は相当な手間なのです。実際、ここに書いていないことも様々に試しています(ダメでしたが)。要はWestern Unionでの送金は、アルゼンチンの場合は送り先が自分一択、そして店舗での現金引き出しが原則とのこと。ただエルチャルテンのWestern Unionには現金がない。

まいった、疲れました。どうしよう、そんな不安が心を過ります。救いは宿の主人に焦った感が全くないことです。

なんと、WISEで送金が出来た

Western Unionでの送金は仕方がないと諦め、残念ですがクレジットカードで決済することにしました。10パーセントは勉強代と割り切ります。さて決済、ところが何度やっても失敗します。持参した複数のカード全てで決済が通りません。こりゃ参った。最後は10パーセント増しでもクレジットカード決済すればいいかと考えていただけに、私の心の中はもう焦りまくりです。

そんな中、ふとWISEでの送金という考えが思い浮かびました。WISEも国際送金サービス、私は会員でカードも持ってきています。現地通貨をATMで引き出す目的で持参しました。ただ、ATMには引き出し上限があり百万を超えるアルゼンチンペソの引き出は到底無理と、最初から検討の俎上に載せませんでした。

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WISE Home Page

何故そう思いついたのか、本当に偶然ですがダメ元で試してみました。結論、なんとWISEの口座から宿の主人の口座に直接送金できました。その日は日曜日、手続きは翌月曜日に開始されましたが、開始後1時間で宿の主人の口座に着金しました。彼も自分のスマホで着金を確認、彼とは思わずイエィーとハイタッチです。

WISEで出来てWestern Unionで出来なかった理由

何故WISEで出来てWestern Unionではできなかったのか。気になって調べました。理由はWestern Unionでの送金が国際送金であるのに対し、WISEでの送金はアルゼンチンの国内送金扱いだからということのようです。

おそらく私のWISE口座は日本にあるのだと思います(日本で申し込み、日本を居住地登録したので)。その私の口座から必要額が日本のWISEによって引き出されます。一方で宿の主人の口座にはアルゼンチンのWISEから必要額が振り込まれます。

WISEの日本とWISEのアルゼンチンの間では実は送金行為はなされていません。単に日本とアルゼンチンのWISE間で数字上の相殺が行われているだけです。実際になされた送金行為は、日本及びアルゼンチンでの、それぞれの国内での送金だけとなります。

これに対してWestern Unionが行おうとした行為は、日本からアルゼンチンへの国際送金だったわけです。種々調べた結果の私の理解は上記です(間違えていたら申し訳ありません)。

国際送金手段、実際の利用の仕方

じゃ、WISEがあればWestern Unionは用無しかというと、そういうわけでもありません。今回はあくまで宿の主人の銀行口座への送金、現金の引き出しではないのです。送金は税務当局に把握されることから(アルゼンチンでの送金には税務番号が必要でしたね)、宿によってはいやがることも多いとのことです。

現金での引き出しとなるとWISEはATMからとなり、場所によっては高い手数料と引き出し上限が存在します。エル・チャルテンはとても小さな街、それ故にWestern Unionでは現金が不足していました。大きな街、例えばブエノスアイレスではそんなことはないのでしょう。そんな時にはWISEよりもWestern Unionの利便性が高まるかもしれません。

要は使い分けです。ただ、各種ツールを使い分けるのは面倒です。これで全てをカバーというツールがあればいいのですが。

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