ラグーナ・トーレには街の西側から
さて、今日(2026年2月7日)はラグーナ・トーレ(Laguna Torre)に向かいます。街からトレイルの本道に入るパスは色々あるのですが、宿からの距離が一番短そうなルートとして街の西側から向かうことにします。今日は宿で朝食を取っての出発、だいたい8時頃になります。
街の通常の道の横から踏み跡らしき小径が突然のように延びています。どうやらこの行き方はメジャーではないようです。下の写真は小径の開始地点から若干登ったところです。もちろん国立公園の入場券売場的な小屋はありません。私の前後にも人はいませんでした。

ボチボチと登って丘を越えると景色が変わり、急流が眼下に見えてきます。ラグーナ・トーレを源に発する流れです。もちろん、そのさらに源には氷河があります。地図で確認するとグランデ氷河(Glaciar Grande)とあります。アンデス南部の山塊には大小様々な氷河が形づくられています。

峠を越えて緩やかな径を歩く
やがて流れから逸れ、張り出した尾根の鞍部、峠を登りきると視界が大きく開けました。その景色が下の写真です。写真右端に見える岩峰はフィッツ・ロイ(Fitz Roy)に連なる頂です(フィッツ・ロイではありません)。正面には氷河が見えます。この氷河は先ほど言及したグラシアール・グランデだと思います。右端に見えるやや小ぶりな氷河は、やはり地図によればトーレ氷河(Glaciar Torre)ではないかと思います。

峠を下り、緩やかな径を目的地であるラグーナ・トーレに向かって歩きます。そこそこ進んだところで、昨日行ったラグーナ・デ・ロス・トレス(Laguna de los Tres)への分岐点に差し掛かります。前の投稿記事で示した地図の黄緑色のコースです。時間があれば(疲れてなければ)行ってみたいのですが、今回は断念です。

ラグーナ・デ・ロス・トレスへの分岐を過ぎた後も、ひたすら進みます。平坦に近いことが救い、径は歩きやすいです。先の急流に沿って、くっついたり離れたりを繰り返します。進む方向には氷河と岩峰、気分は快適です。

ラグーナ・トーレに到着
最後のちょっとした登りを経て、やってきましたラグーナ・トーレ。昨日のラグーナ・デ・ロス・トレスに比べれば距離が若干、標高差はかなり少なかったこともあって、しんどくはなかったです。でも3時間の歩きの後に眺める景色は本当に最高。

湖の色は、当たり前ですがそこから流れ出る河と同じですね。茶灰色に濁って見えるのは何故なのか。理由を調べてみました。ラグーナ・トーレはグランデ氷河の末端にある湖です。そのため氷河が岩盤を削ってできた微細な粉が大量に混ざることになります。色はその結果です。
では何故、昨日行ったラグーナ・デ・ロス・トレスの色は蒼かったのか。それはラグーナ・デ・ロス・トレスに流れ込む水がフィッツ・ロイ岩峰群からの雪解け水が中心だからです。要は氷河の削り粉がほとんど混ざり込まず、水がクリアであるため光の吸収や散乱が少ない。この結果として蒼く見えます。昨日のような晴天時は驚くほど鮮やかになります。まさにそうでした。

帰路のあれこれ
ラグーナ・トーレから急流となって水が流れ出す、ちょうどその喉元の位置にワイヤーが張ってありました。もちろん対岸に渡るためのワイヤーです。足元には「危険、国立公園の許可なく立ち入るな」とあります。国立公園監視員用であると同時に奥の山の登頂を目指す登山者用でもあるのかなと思いました。

帰路もいい調子で歩けます。ことのほか道程ははかどり、街は目前となりました。そこで一枚、街の全景を撮りました。河を挟んだ向こう側に立つ崖が目につきます。浸食、隆起? どうやってこの地形が形成されたのでしょうか。普通に考えれば、この流れる河による浸食でしょうね。

そろそろ街に入ろうかという付近に人が大勢で何かをしています。野外パーティでもしているのかなと近づくと、なんとボルダリングをしていました。岩の下には分厚いマットが敷き詰められています。ここまで運ぶのは大変だったでしょうね。



コメント