プラハの街の印象は
プラハの街の印象を一言でいうなら、至極普通のヨーロッパの都市ということでしょうか。私の年代であればどうしても旧共産圏の国の街ということで、西側ヨーロッパの街とは何かが違うのではないか、そう思いがちです(私だけかもしれませんが)。
実際に訪れての印象では、街に旧共産主義の残滓を見ることは殆どありません。そんな中で、私の目に留まったかつてを思い起こさせるものが、本投稿記事トップの写真に写る壁画です。もちろん1968年の民主化運動「プラハの春」に対するワルシャワ条約機構軍(といっても基本はソ連軍ですが)の介入を描いたものですね。
左側に描かれている人物は、最初はアレクサンデル・ドゥプチェク(Alexander Dubček)かと思いました。彼はチェコスロバキア共産党第一書記としてプラハの春を主導しました。ソ連の介入により失脚しています。ただ顔が似ていません。調べてみると、この作品は1968年の侵攻を記憶するためのアート作品「Slyšte(聞け)」シリーズの一つです。描かれた肖像は市民や知識人を象徴する架空の人物とのことでした。
プラハの公共交通機関
プラハ市内の公共交通機関も他のヨーロッパの都市と同様に整っています。バス、トラム、メトロ、さらには郊外電車が整備され、通常の移動に不便は感じないと思います。乗り方も簡単、私は専用のスマホアプリであるPID Lítačka(リタチュカ)をインストールし、72時間券をアプリ内で購入しました。
下のスクリーンショットは左からGoogle Playでのダウンロード画面、インストール後のチケット検索画面、実際のチケット表示画面です。チケット表示画面では、既に期限切れとなった72時間券(私が実際に購入したチケットです)が過去の記録として表示されています。

決済はクレジットカードです。購入するとその切符に該当するQRコードが表示され、検札があった場合にはそのQRコードを表示します。単発の乗車であればクレカタッチでOKとのことですが、私は試していないので使い勝手は分かりません。ただ、72時間券のようなパスの購入はできないようです。

巨大なモールとスーパーマーケット
プラハ市内には他の国の大きな都市と同様、巨大なショッピングモールが幾つもあります。モール内にはお馴染みのテナントが数多く展開されており、買い物をする上で不安感はありません。逆にどこの国でも似たような店舗構成に、旅の醍醐味は明らかに減じています(これは贅沢ななやみなのかもしれません)。

こうしたモールの中にもスーパーマーケットは入店していますが、スーパーマーケット単体としても市内に多数見ることができます。アパートメントハウスでの滞在ですので基本は自炊、食材の購入も全く困ることはありません。要は普通の便利な都市としての機能は全て備わっている、プラハはそういう街です。

街に残る建物と宗教
いかにもヨーロッパ的な建物(私の感覚で、ですが)が目に入ったので写真に撮りました。目を惹くだけあって、有名な建物だったようです。調べた結果、市民会館(オベツニー・ドゥーム) でした。1912年に完成した建物で、プラハを代表する アール・ヌーヴォー建築として知られています。こうした建物と同様に感じる建物が市内あちこちで見ることができます。

また、下の写真のような宗教的な像も普通に見ることができます。調べてみると、像の人物はボヘミア地方の修道士聖プロコピウス(Saint Procopius of Sázava)だそうです。Sázavaの修道院を創設した人物で、チェコでは中世から尊敬されている聖人の一人です。

私が興味を持ったのは像が二重横棒の十字架を持っているからです。二重横棒の十字架といえば東方教会のシンボル、チェコは東方教会が優勢だったかなと若干の疑問を持ち、写真に収めた次第です。残念ながらこう感じたのは私の知識不足でした。
二重横棒の十字架はカトリック圏でも、特にチェコ・スロバキア・ハンガリーではよく見られるとのこと、この十字架が必ずしも東方教会を示すものではなかったのです。チェコは歴史的変遷の中で宗教意識が強い国とはいえませんが、キリスト教の中ではカトリック圏に属します。西ヨーロッパの典型的なカトリック地域では、一本横棒の我々に馴染の深い十字架が主流です。


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