私の世界一周旅行

アライアンスによる「世界一周航空券」

世界一周というと、子供の頃に読んだジュール・ベルヌの「八十日間世界一周」という小説を思い出します。1873年の出版で、イギリス人紳士の主人公が80日間で世界一周できるかどうかの賭けを行い、実際に世界一周をするという内容です。その当時の世界一周は艱難辛苦の冒険譚であり、現在とは比べるべくもありません。それでもなお、世界一周は実現させたい旅の一つです。

現在では、世界一周するのであれば飛行機を使うのが通常でしょう。もちろんクルーズ船で世界一周という旅もあり、もう少し年齢がいったら是非挑戦してみたいと思っています。さて、飛行機で世界一周となれば、行きたい場所を結ぶように空路を決め、必要な航空券を予約していきます。ただこのように航空券を予約していくと、ビジネスクラスは当然ですが、エコノミークラスでも相当の高額になります。

こうした個々の航空券を独立に予約して世界一周に必要なの航空券を確保するのとは別に、航空会社の連合体である「アライアンス」が提供する「世界一周航空券」というものがあります。これは通常の航空券とは異なり、アライアンスが販売する世界一周に特化した特殊な航空券です。通常の往復航空券と異なり、一枚の航空券で世界各地を巡りながら最終的に出発地へ戻ることができます。

特筆すべきはその価格です。世界一周を構成するルート毎に個々の航空券を予約する場合に比べ、アライアンスが販売する世界一周航空券は圧倒的に安くなるのが通常です。もちろん利用に際しては一定の制約が存在します。それでもなお、その価格は魅力的です。私の二度の世界一周旅行は、いずれもこの「世界一周航空券」を使いました。

世界三大アライアンス

現在、世界の代表的なアライアンスは次の3つです。

スターアライアンス(Star Alliance)

加盟航空会社数が最も多く、日本人旅行者には最も利用しやすいアライアンスです。代表的な加盟航空会社は以下です。

ANA(全日本空輸)
ルフトハンザ ドイツ航空
ターキッシュ エアラインズ
シンガポール航空
エア・カナダ
ユナイテッド航空
ニュージーランド航空

ワンワールド(oneworld)

加盟航空会社の質が高く、日本航空(JAL)が加盟しているため、日本人旅行者にも利用しやすいアライアンスです。特にヨーロッパ、中東、オセアニア方面のネットワークに強みがあります。代表的な加盟航空会社は以下です。

JAL(日本航空)
キャセイパシフィック航空
カタール航空
フィンエアー
ブリティッシュ・エアウェイズ
アメリカン航空
カンタス航空

スカイチーム(SKYTEAM)

ヨーロッパ路線や中南米路線に強みを持つアライアンスです。日本人旅行者にはスターアライアンスやワンワールドほど馴染みはありませんが、欧州周遊や南米旅行では有力な選択肢になります。代表的な加盟航空会社は以下です。

エールフランス
KLMオランダ航空
デルタ航空
大韓航空
ベトナム航空
ITAエアウェイズ
アエロメヒコ航空

世界一周航空券を買うには

世界三大アライアンスのうち、世界一周航空券を販売しているのはスターアライアンスとワンワールドの2つのアライアンスです。各アライアンスのホームページから世界一周のルート作成や便の確定ができるようになっています。

スターアライアンスの世界一周航空券販売サイト。
Star Alliance Home Page
ワンワールドの世界一周航空券販売サイト。
oneworld Home Page

スカイチームはこの記事を作成した2026年6月18日時点では世界一周航空券の販売を終了しています。スカイチームのホームページ上に”SkyTeam has made the decision to close the Round the World (RTW) Ticket program”と書かれています。

世界一周航空券の販売終了を示すスカイチームのホームページ。
SKYTEAM Home Page

世界一周航空券の主なルール

アライアンスが販売する世界一周航空券では、通常の航空券のような完全自由な利用はでず、一定の制約が存在します。具体的には、例えば以下のような制約です。

1. 太平洋と大西洋をそれぞれ1回横断

世界一周航空券では、太平洋と大西洋の両方を横断する必要があります。例えば以下のように地球を一周する旅程が基本となります。

東京

北米

ヨーロッパ

アジア

東京

2. 東回りまたは西回りで進む

原則として旅程は一方向です。要は以下のように東回りか西回りのどちらかを選びます。大陸間を行ったり来たりする旅程は認められません。

東回り(日本→北米→欧州→アジア→日本
西回り(日本→東南アジア→欧州→北米→日本

3. 有効期間は最長1年間

出発日から1年以内に旅行を完了する必要があります。長期旅行者には十分な期間ですが、無期限ではないのです。

4. 複数都市で途中滞在が可能

旅程の途中、好きな都市で何日でも滞在できます。例えば以下のような滞在が可能です。

バンクーバー 5日

ウィーン 7日

イスタンブール 10日

5. 同一アライアンスの航空会社だけが利用可能

世界一周航空券はアライアンス単位の商品です。従ってスターアライアンスを選んだ場合は、スターアライアンスに加盟する航空会社の便だけでルートを構成します。

実際の利用

利用のルール(制約)は上記以外にもそこそこあり、結構複雑です。とは言っても、実際に旅程を組む際重要となる事項は以下の3点かと思います。

  1. 東回りまたは西回りで進むこと
  2. 太平洋と大西洋をそれぞれ1回横断すること
  3. 1年以内に出発地へ戻ること

また、スターアライアンスとワンワールドの違いを表すと以下のようになります(全く私の個人的な感覚です)。

スターアライアンスとワンワールドの主な違い
項目スターアライアンスワンワールド
料金体系総飛行距離ベース訪問大陸数ベースが主流
加盟航空会社数多いやや少ない
日本の加盟会社ANAJAL
日本人の利用のしやすさ

私の世界一周旅行は二回ともスターアライアンスの世界一周航空券を利用しました。スターアライアンスを選んだのは、これまでにANAのマイルを多く貯めていたからです(見事に航空会社のマイル戦略にハマっているともいえますね)。

利用にあたってはかなり仔細にルールを調べました。とはいっても完全に解明できたかは自信がありません。不完全ではありますが、私が自分の世界一周航空券の予約・発券を、ルート設定をどう行ったのかを以下の投稿記事に記しました。是非参考にしてください。

ワンワールドに関しては軽くホームページ記載の内容をなぞっただけで、全く自信がありません。実際に世界一周航空券での旅行を検討されている方は、それぞれのホームページの内容を十分に読み込み、後悔のない選択をしてください。

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