世界一周 no.28 – ハリファックスでのんびりした一日を過ごそう 【2025年6月29日】

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小雨の中のハリファックス港

アトランティック海洋博物館

今日は雲行きも怪しそうです。宿から歩いて行ける範囲で、のんびりとハリファックスを楽しみ過ごすことにします。そんな方針の下、まず向かったのがアトランティック海洋博物館(Maritime Museum of the Atlantic)です。入場料は大人9.45CAD(カナダドル)、65歳以上のシニア料金は8.45CADです。私はもちろんシニア料金で入場しました。

博物館の入口。海沿いの道を行けば迷うことなく着けると思います。

海洋博物館ということで、実際の船(もちろん小型のボートやヨットですが)が展示されているのと同時に、大型船の成功な模型が数多く展示されていました。船舶船自体に関しては特段強い興味を持っているわけではない私なのですが、精巧な模型を見るという観点からはそれなりに楽しめました。

年代物のヨットの展示です。このヨットも、かつては帆に風を受け海の上を快走したのでしょうか。
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タイタニック号に関する展示

ハリファックス港は、実はタイタニック号の沈没現場から最も近いメジャーな港なのだそうです。そのため、沈没に際して脱出した人々を収容したのもハリファックス港でした。そんな縁からか、タイタニック号の沈没に関連する資料が多数展示されており、これらに関しては興味を持って見ることができました。

タイタニック号関連展示コーナーの入口です。このコーナーは結構混んでいました。人々の関心は皆同じですね。
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乗船し、死亡した乗客がどのような人生を歩んだ人だったのか、そんなことがその人のエピソードを交えて資料として示されています。無念の死を遂げた人の人生に思いを馳せる、そんな時間を持てたのは意外な収穫でした(私の趣味にピッタリと嵌った展示だったわけです)。

ヨーロッパで大戦が勃発

第二次世界大戦が始まった直後の1939年9月4日付けのThe Halifax Herald(ハリファックスの地元紙)の一面が展示してありました。大見出しの「EMPIRE AT WAR」、イギリスが戦争に入ったことを伝えています。イギリスとフランスが、ドイツのポーランド侵攻に対して正式に宣戦布告をしたのは、同年の9月3日のことでした。

1939年9月4日付けThe Halifax Herald紙1面です。EMPIREとは、もちろん当時の大英帝国のことです。
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カナダの新聞ですから、カナダのポジションも伝えています。この時カナダは、形式的にはイギリスの自治領でしたが事実上の独立国として自動参戦にはなりません(第一次世界大戦時は自動参戦でした)。自らの判断に係ります。この時点でカナダはまだ正式参戦していませんが、戦争準備(War Basis)へ移行中と報じています。

見出しには「Japs」の文字も見えます。Japは日本に対する差別表現で、現在耳にすることは殆どありませんが、この当時は普通に使われていたということですね。見出しには、日本(とロシア:ソ連)は中立を表明とあります。ロイター通信によれば、日本はヨーロッパでの戦争拡大に関して引き続き中立的立場を取る意向とされています。

歴史のおさらいをすれば、1939年9月の日本はドイツと日独防共協定を締結している関係にはあったものの、軍事同盟(日独伊三国同盟)は未締結の状態でした(1940年9月に締結しています)。この段階では、日本はまだポイント・オブ・ノーリターンを過ぎていなかったのかもしれません(この見解に関しては種々の見方が存在すると思いますし、私自身が定見を語るだけの知識を持たず、深い考察もできていません)。

ハリファックスの街をブラブラ

博物館を出て港に向かいます。小雨模様の中、とにかく寒かった。下の写真はそんな寒さを知ってもらうために載せました。背景には小型の船舶しか写っていませんが、写真を撮ったとの場所がそういった場所だからです。大型船舶も、もちろんハリファックス港に入港します。

防水のウィンドブレーカーの下にはフリースのジャケットを着ています
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市内、その本当の中心部に小高い丘があります。そこにはかつて、重要な港であるハリファックス港を守るための要塞が築かれていました。現在では、国家歴史遺産に指定されており、Halifax Citadel National Historic Siteと呼ばれています。内部は博物館となっており、また様々な歴史イベント実施の会場として使われているとのことです。

かつてHalifax Citadel(ハリファックス要塞)と呼ばれた綺麗な星形の要塞です。とはいっても、この形は地上からは見えませんが。
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from Google Map

たどり着くには若干の登りが必要ですが、上からの眺めは湾の反対側まで見通すことができ、なかなか良かったです(昔は要塞として使われたわけですから、眺めがいいのは当然ですね)。内部に入るには入場料が必要で、セコい私はケチって入りませんでした(時間があれば入りましたよ)。

要塞入口からの眺め。カナダ国旗を掲げたドームを擁する建物はDominion Public Buildingと呼ばれ、連邦政府の庁舎として使われていました。現在は民間に売却されており、歴史的建造物として保存しつつ再開発が行われることになるそうです。
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要塞全景を写した上の写真の右下に写っている建物です。Old Town Clockと呼ばれる古い時計台です。
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ハリファックスでも教会に行く

宿に戻りがてら繁華街を歩いていると、教会らしき尖塔が目に入りました。早速行ってみます。もちろん教会でした。Saint Mary’s Cathedral Basilica(「聖マリア大聖堂」とでも訳すのでしょうか)でした。カソリック教会はその外観から一目でわかりますね。もちろん中に入ります。私以外は誰もいません。静かで、柔らかな雰囲気が漂う空間でした。

繁華街の中に聳える尖塔。もちろんカソリック教会、Saint Mary’s Cathedral Basilicaです。
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Saint Mary’s Cathedral Basilicaの内部。柔らかな雰囲気の祭壇です。
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