カナダ国鉄長距離線に再度乗車
この世界一周の旅の最初にバンクーバー・ジャスパー間をカナダ国鉄で往復しました。その際の座席は、往路が普通席(Economy)、復路が相席の寝台席(Berth)でした。詳しくは以下の投稿記事参照です。
モントリオールに飛んだ後の予定をつらつらと考えて地図を見ていたらハリファックス(Halifax)が目に入りました。そうしたらカナダ国鉄(VIA Rail Canada)のホームページを思い出してしまいました。例のScenic Adventure Routesというページです。そう、そこではモントリオールとハリファックス間にも長距離列車の運行があることを示しているのです。

そこで席が空いているかをチェック、そうしたらなんと一人用の個室が私の日程で予約可能でした。三度目のカナダ国鉄乗車とはなりますが、えいやとばかりに予約してしまいました(結構お高く、ちょっと奮発しすぎたかと若干の後悔の念を覚えたのは後のこと、後で悔いるから後悔なんですね)。復路は旅程と予算の関係で飛行機です。
モントリオール中央駅に向かう
モントリオール美術館を出て中央駅に向かいます。美術館で見学の際に預けていた荷物を受け取り、それを背負っての歩きです(私の場合、この手の旅ではザックと手提げで、キャスター付きのキャリーケースは使いません。手提げにはパソコンを入れています)。さほどの時間はかからず駅に到着です。

一旦中に入れば結構大きなホールになっており、これまでの一般的なカナダ国鉄と同様の雰囲気です(そのホールの中にトップの写真で示したカナダ国鉄のカウンターがありました)。後で気づいたのですが、美術館からフツーに向かって行きついた私の入口は駅に隣接するビルに設けられていたもので、まさに地下鉄の駅のような構造の入口でした(そういえば、入口から直ぐに地下に降り、商店街を経由して駅ホールに至りました)。
駅のホールに置いてあった重量計。これで持ち込み荷物の重さを量るのだと思います。カナダ国鉄の乗車説明書には、無料で持ち込める荷物には重量制限がある旨の記載があったことを思い出しました。何か飛行機みたいですね。きっと常識を超えるような量の荷物を持ち込む人がいた(いる)のでしょう。

いよいよ乗車、ハリファックスへ
今回の私の席は一人用の個室、従ってラウンジが使えます。駅ホール内にそれっぽい場所があり、入口で乗車券のチェックを受け入ります。中はそれなりに快適で飲み物の無料提供はありましたが、スナックや軽食類は見当たりませんでした。乗車の呼び出しがあるまでここで待ちました。
その呼び出しのちょっと前に、食事の時間の予約を受け付けるアナウンスが入り(完全には聞き取れず予想です)、それらしき係員がやってきました。ジャスパーでの経験からいい時間帯を予約すべく意気込んでいたのですが、何とも間が悪くちょうど荷物の整理をしていた時でした。慌てて荷物をザックに入れて背負い、列に並びました。が時既に遅し、長蛇の列で結局最終の時間帯しか取れませんでした。まあその時間帯は空いているからいいか、と思うことにします。

ハリファックスに向けて走る列車からの景色ですが、さすがにロッキー山脈のような雄大なものは望めません。海が見えるかとも期待したのですが、残念なことに私の視界には入りませんでした。シャッターチャンスを狙って頑張った結果が下の写真です。車窓の景色ではバンクーバー・ジャスパー間に軍配ですね。


今回の席は一人用の個室です(Cabin for 1)。食事も三食付いてきます。そこで、乗り心地、使い心地の紹介を、以下の独立した投稿記事でお伝えします。
ハリファックス駅に到着
予定通り、ほぼ24時間後の6月28日18時頃、ハリファックスに無事着きました。長い列車の旅だったわけですが、乗車した感覚でいうと、それほどん長さを感じませんでした。ハリファックス駅もホームに到着というよりは、列車が着いて地面に降りるといった感覚です。


ハリファックス駅は、モントリオール中央駅やバンクーバーのパシフィック・セントラル駅に比べれば小ぶりですが、雰囲気は似ていました。外から見た駅舎の雰囲気も同様で、カナダ国鉄としては統一性を持たせた設計にしているのかな、なんて考えてしまいました。


宿は再び大学の寮
ハリファックス駅から今日の宿に向かいます。ハリファックスでの宿はグランビル・ホール・レジデンス(Granville Hall Residence)です。ハリファックス駅からの近さと料金で選びました。学生寮です。とはいっても、特定の大学が設置しているわけではなく、学生用のアパートといった方がいいかもしれません。造りは全く学生寮のそれで、個室ですがバス・トイレは共用、自炊用のキッチン完備です。


特に、キッチンはモントリオールで泊まったグレー・ナンズ・レジデンス(Grey Nuns Residence)とは異なり、とても充実しています。写真には写っていませんが、キッチンの手前にはダイニングも整備されており、そこでの食事は十分に可能、談話室的な機能も担っているようでした。もっとも今大学は夏季休暇中、静かなものです。だからこそ私が宿泊可能だったわけですが。





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