自然に入り込めた図書館閲覧室
ブダペスト歴史博物館の未だ見ていない展示はないかと、神聖ローマ皇帝フランツ二世の顕彰幕が架かる階段を上がります。すると何かロビーらしき場所に出ました。ガラスの壁の向こうには事務室らしき場所もあります。ここは何処かと思いつつも、内部の見えないドアがあり、これを開けてその内部に入りました。(特段誰かに注意されることはありません)。
するとどうでしょう。そこは巨大な閲覧室です。どうやら図書館らしいのです。とすれば、どう考えても国立セーチェーニ図書館でしょう。その様子を写しものが上の写真です。内部には本を読む人や調べ物をする人が席についています。静かで居心地の良い雰囲気、いかにもな図書館の閲覧室です。私は思わず足を踏み入れました(私はこうした図書館の雰囲気が大好きなのです)。
基本は開架方式、壁際は本棚で埋まっています。内部は二層構造で上階に上がる階段も部屋の内部にあります。上ってみました。それが以下の写真、やはり閲覧スペースです。さらに人が少なく、静かな雰囲気。好みです。私でも読める英語の本を探し(日本語の本は無さそうなので)、席について暫しの読書を楽しみます。遥かハンガリー、ブダペストの地の図書館で読書、なんとも贅沢な時間を過ごしました。

こみ上げる懐かしさ
さらに内部の探検は続きます。本に飽きた後、階下に降り閲覧室の隣の部屋を覗きます。そこは図書目録カードを入れる専用ラックの部屋でした。私が学生であった頃、図書館での蔵書検索は図書目録カードの一択です。コンピュータを使った検索なんて、気配もありませんでした。
もちろんセーチェーニ図書館でも電子的な検索は可能でしょう。ただ、歴史古い図書館です(1802年創設の由)。古い資料は未だ電子化されていないのかもしれません。もしかしたら、図書目録カード自体を歴史資料として残しているのかもしれません。

写真のように休憩(?)スペースも用意されています。このソファーで寛ぎながら、こみ上げる何んともいえない懐かしさを味わいました。
何故図書館に行けてしまったのか
その時は、この図書館は無料で入れるものと思っていました。何故って、フツーに行けてしまったからです(日本的な感覚では、公の図書館はフツー無料ですよね)。後で調べてみると、ブダペスト歴史博物館とは独立であり、図書館の閲覧室利用には別途料金が必要とのことでした。それで何故、閲覧室に何故無料で入れたのか。やはり気になり、この点も調べました。
まず、歴史博物館も図書館もブダ城の王宮南翼の同一建物内に位置し、博物館は下層階、図書館は上層階を占めています。それを繋いでいるのがフランツ二世の階段なわけです。上層階の図書館ロビーは無料エリアであり、そこから有料の閲覧室へは入り口ドアでチケットのチェックがあります。ただ、時間帯によっては人員の都合などによりチェックが緩い場合があるとのこと、私はたまたまこの緩い時間帯に当たったということです。
もう一点、それは博物館からの例の階段経由であったことです。別途図書館にチケットが必要なことなど知る由もなく、自然に行きつきました。図書館の本来の入り口がら入っていれば、おそらくはそこで入場チケットを買っていたはずです(敢えて無料で入ろうなどという意図は全くなかったので)。で、下の写真が本来の図書館入り口です。

まあ、結果として本来は予定していなかった国立セーチェーニ図書館に入り、ハンガリーの蓄積された知識の重みを感じることができました。幸運だったのでしょう。再度訪れることがあれば、その時は本来の入り口から入るつもりです。
ブダ城の写真スポット
さて、セーチェーニ図書館を出ると、今度はハンガリー国立美術館(Hungarian National Gallery / Magyar Nemzeti Galéria)を目指します。美術館は元々行くつもりにしており、ブダ城に来た目的の一つです。美術館に向かう途上、ブダ城内で気を留めた場所の写真を以下に紹介します。
歴史博物館をフラフラと巡っていた際に行きついたガラス天井の吹抜け空間です。おそらく講演会などの開催スペースと思います。私が行った際は誰もいない静かな佇まいの場所でした。天井のガラスを支える梁が織りなす影模様が面白い印象を与えていました。

この噴水はマーチャーシュの噴水(Fountain of King Matthias / Mátyás kútja)と呼ばれ、ハンガリー王マーチャーシュ一世(Matthias Corvinus / Hunyadi Mátyás)の狩猟の様子を描いています。1458年に即位した後47歳で没する1490年まで在位する間、中央集権化を進めて中世ハンガリーの最盛期を築いた王です。ルネサンス文化を奨励したことでも知られています。



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