世界一周 #1 – RTW航空券

世界一周
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世界一周の旅

アライアンスが世界一周航空券を提供していると知ったのは偶然でした。ヨーロッパのとある都市で開かれたカンファレンス、そこで偶然知り合いの研究者に会いました。彼はこの後アメリカの学会に出席し、その後に帰国とのこと、結果として世界を一周することになります。そこでお得な、アライアンスが提供する世界一周航空券を使っているとのことでした。

これは耳寄りな話を聞いたと思い、帰国後に早速調べてみました。アライアンスとは、私の理解ではコードシェア便の運航などで協力体制を取る有力な航空会社の連合体です。私の知り限り、ANAが加盟するStar Alliance、JALが加盟するOne World、そしてSky Teamの三つが存在しています。

私はANAの利用が多かったことから自然にStar Allianceの利用に至りました。従って、以下に記す内容はStar Allianceによる世界一周航空券利用の経験を綴ったものとなります。他のアライアンス利用でも大きな違いはないと思いますが、実際のところは調べていないので分かりません。その点はご注意ください。

計画を立てます

Star Allianceのwebページで簡単に計画を作ることができます。サイトにアクセスし、そこに書かれている説明に従って操作すれば、簡単に世界一周の計画を立てることができます。直感的な操作でフライトプランと料金が提示されます。もちろんこの時点で予約されるわけではなく、気に入る旅程が完成するまで何度でもやり直すことができます。

実際に自分でサイトを使って旅程を組み立てた経験からは、結構面倒で時間も使うことになります。この過程が楽しいのではありますが、同時にかなり面倒でもあります。まあ、これは致し方のないところでしょう。

さて、私の場合は、以下のような行程となりました。サイトにある世界地図の上で都市をクリックすることで旅程を作っていいきます。

地図を見ていただければ明らかですが、具体的な旅程は以下です。

  1. 大坂→バンクーバー(Vancouver)(実際は伊丹→羽田、成田→バンクーバー)
  2. バンクーバー→モントリオール(Montreal)
  3. モントリオール→ウィーン(Wien)
  4. ウィーン→イスタンブール(Istanbul)
  5. イスタンブール→東京
  6. 東京→シドニー(Sydney)
  7. シドニー→バンコック(Bangkok)
  8. バンコック→大阪(実際はBngkok→羽田、羽田→伊丹)

出発地は大阪!!

今回の世界一周、私の居住地は首都圏なのですが出発地は大阪としています。何故でしょうか。もちろん、理由があります。まずは世界一周航空券の発券ルールを見てみましょう。Webサイトで簡単に確認できますが、私の理解している概要を記すと以下のようになります。

  • 太平洋と大西洋を1回ずつ越えること。
  • 出発地と同じ国で旅を終えること(同じ都市で終える必要はない)。
  • 15回までの途中降機が可能、ただし各国3回(アメリカは5回)まで、各都市1回まで。
  • 出発地を経由地とはできない。
  • 最短旅行期間は10日、最長旅行期間は1年。
  • 総飛行距離または訪問大陸数等により料金が決まる。

さて私の場合、大阪が出発地であり最初の途中降機地がバンクーバーです。東京経由ではありますが、東京はあくまで乗り換え地であり、途中降機地ではありません(途中降機とは24時間を超える滞在となっています)。従って、旅程の途中で東京を途中降機地とし、そこからアジアやオセアニアに足を延ばすことが可能となるのです。

サイトにある世界地図の日本部分拡大版を以下に載せておきます。実際の旅程は大阪出発、東京乗り換えでバンクーバーに向かいましたが、それとは別に東京を途中降機地として次の目的地シドニーに向かうこととなっています。

一粒で二度美味しい⁉

最長旅程は1年ですから、途中降機地の東京に数ヶ月間は優に滞在できます。旅程前半の世界一周と旅程後半のオセアニア、東南アジア周遊、実態上二つの独立した旅程を、大阪を出発地とすることで世界一周航空券を使って組むことができるのです。出発地は大阪である必要はなく、東京以外であればいいと思います。私の場合、旅程を組むう上で利便性が高かったのが大阪だったということです。

実際には、計画を作る上で迷う点も多々でてくると思います。私もそうでした。また、web上で提示されたフライト以外の便が利用可能な場合もああり得るのではないかと思われます。したがって、私の発券はANAの国際便予約電話で行いました。

最後に料金に触れますね。私は奮発してビジネスクラスで予約を行いました。総支払額は100万円強でした。エコノミークラスで予約をすれば60万円前後ではなかったかと思います(正確ではありません)。どちらも十分に高額です。

ただ、これらのフライトを通常の航空券(もちろんフルフェアではなくセイバーです)として買った場合の価格と比較すれば、世界一周航空券は異様に低価格と感じます。私がこの航空券を使って世界一周旅行を計画した最大の理由は、実はこの点なのです。

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