まずは伊丹空港へ
今回の世界一周(RTW: Round The World)の出発地は大阪です。何故大阪なのか。これは世界一周航空券の投稿記事で説明したように、一旦東京に戻った後に再度旅をスタートさせる、分かり易く言えば一粒で二度美味しい思いをするための措置です。
RTW航空券では大阪伊丹出発、羽田経由成田発で最初の途中降機地がバンクーバーとなっています。私は首都圏在住、であれば伊丹羽田間の飛行機には乗らずに直接成田出発としたいとことです。予約を取る際と取った予約を変更する際の二回、「伊丹羽田間を捨てて成田から旅程をスタートさせたい」旨の問い合わせをしました。
問い合わせに対して回答してくれたオペレーターは当然違う人でした。が、両者とも返事は否でした。一連の国際航空券のため途中が抜けるとその後は使えなくなるとのことです。にわかには納得し難いところです。ただそれ以上には確かめようがないため、その答えを受け入れざるを得ませんでした。
従って、私の旅のスタートは羽田から伊丹へ向かうことで始まりました。朝一番の羽田発伊丹行きに搭乗すべく早朝羽田に向かいます。その後、一連の国際航空券の最初のフライトとして伊丹から羽田に取って返す予定です。成田発は17:25でしたので、大阪往復の後は一度自宅に戻る予定、ほぼ空身で家を出ました。
パスポートは?
「まずは国内線、慣れたものだよ」、その思いが頭にあったためか、パスポートを持っていくという意識は全くありませんでした。至極フツーの国内旅行(若しくは国内出張)のノリです。
自宅から駅に向かう途中、ふとある考えが頭をよぎりました。伊丹羽田の大阪往復の復路は、実は国際線扱いなのではないか。もしそうであればパスポートが必要になります。慌てて家に戻りました。余裕をもっての出発が急に慌ただしく息が切れた一幕でした。さらに、駅前出発の羽田行きバス停まで嫁さんに車で送ってもらうことに。バスの時間に間に合って、ホッと一息です。
で、実際にパスポートが必要であったのか。伊丹でのチェックインは国際線の窓口で、パスポートを見せることで手続きを進めました。果たしてパスポートが無くてもチェックインできたのか。特段尋ねなかったので答えは不明です。でも、通常国際線のチェックインではパスポートの提示が求められることが通常です。頑張ってパスポートを携えることにして正解だったと思っています。

その場での変更もOK
もう一つの発見ですが、RTW航空券はその場で時間の変更ができました。羽田伊丹便が順調で、伊丹で降りた後に伊丹空港の国際線チェックインカウンターに着いたのは、8:00発の羽田便へのチェックインが可能な時間でした。RTW航空券の羽田便は9:00だったのですが、一旦戻る家での滞在時間を増やしたく、8:00便への変更をお願いしたところ、空席があったことから問題なく変更してくれました。
そもそもRTW航空券の予約後の事前日程変更がノーペナルティで実施できたので、その場での時間変更も席があればできるのは道理と思いますが、まあ、できて良かったと思うことにします。もっとも、これは乗り慣れたANAの国内線であったからできたのだと思います。海外で、それも海外航空会社運行の国際線では実態上難しいのではとも感じます。
Electronic Travel Authorization (eTA)
カナダ入国に当たり、Electronic Travel Authorization (eTA)の申請が必要になります。アメリカ入国に際してESTAの申請が必要なことは知っていましたが、カナダでも同様のシステムがあったのですね。念のためwebで確認したところ、事前の申請が必要とわかりました。何事も事前の準備が肝心、本当に身に沁みました。
申請自体は簡単です。上記でリンクされているwebサイトにアクセスし、必要事項を記載した後、クレジットカードで決済します。料金は7カナダドルでした。私の場合、申請後ほぼ一日で承認とのメールが届きました。このような手順はESTAとほぼ同様です。もっとも、料金はカナダの方が圧倒的に安いのですが。
eTAの承認はパスポートに紐づいているとされています。従って、入国審査で使われたとは思うのですが、具体的にどう使われたのかはわかりません。この辺もESTAと同じですね。
成田空港へ
チェックして大阪往復を無事こなし、自宅でのんびりくつろいだ後、成田空港に向かいました。Air Canadaでバンクーバーへと向かいます。Air Canadaのカウンターでチェックインした後、保安検査を経てラウンジに向かいます。ANAのラウンジが使えるとのこと、時間まではそこで過ごしました。長い一日はまだ続きますが、まずは日本出発です。

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