列車の経路
列車はバンクーバーを出発したホープ(Hope)までは東に向かいます。その後北上しリットン(Lytton)を経てキャッシュ・クリーク(Cache Creek)にて大回りしカムループス(Kamloops)へと向かいます。そこから再び北上しクリアウォーター(Clearwater)、ブルー・リバー(Blue River)を経てテット・ジョーン・キャッシュ(Tete Jaune Cache)を回って南東に下りジャスパーに至ります。
Google Map上で経路を示した画像を載せました。IA Rail Canadaでの経路は黄色の線です。バンフ経由でジャスパーに向かうバスでの経路もGoogle Mapの経路検索ではヒットし、これはアッシュブルーの線で示されています。是非、地名を手掛かりにルートを追ってみて下さい。

車窓の風景
列車の走行中、これはと思われる景色の登場に際しては、車内アナウンスが入りました。英語のアナウンスですから聞き漏らすことも多いのですが、下の写真のMt. Bakerはそんなアナウンスで認知したランドマークです。国境を越えたアメリカ国内に位置する火山だそうです。

次の写真は長い6月16日がそろそろ終わる夕暮れ時です。夕暮れとはいっても緯度が高く日が長いので、この時点で午後の9時か10時頃です。緩やかな渓谷内を北上する列車の左側の車窓からの撮影ですが、日の沈む方向は進行やや右側、方位は北西若しくは北北西といったところでしょうか。こんなところからも、緯度の高さがうかがえます。
写真内中央右側に、やや見えずらいのですが貨物列車が走っています。私の乗る列車が走る線路は、この撮影時には単線だったのですが、川の反対側にも線路が敷設されていることがわかります。渓谷の両側を線路が走る、こんな状況はたびたびありました。VIA Rail Canadaの線路敷設状況はなかなか複雑ですね。

車内で一夜を過ごした翌日、列車は徐々に山岳地域に入ります。やがて下の写真のような景色がそこかしこに登場しました。緯度は高いのですが標高はヨーロッパアルプス程ではないためか、結構な位置まで樹林帯に覆われています。山域は深いですね。こうした景色が延々と続きます。

圧倒的な存在感の山、Mt. Robsonです。車窓から見えた最も印象的な山でした。もちろん車内アナウンスもありました。 この時ばかりは車内の乗客は皆、窓にへばりついてシャッターを切っていました。Wikipediaによれば標高は3954mであり、カナディアン・ロッキーで最も標高の高い山だそうです。

ジャスパーに到着
ほぼ定刻の6月17日11時に無事ジャスパーに到着しました。といっても日本のようにプラットホームがあるわけではなく、乗務員の置いた簡易階段で地面に降り立ちます。ジャスパーは晴、若干肌寒く感じるものの湿度は低く、快適な気候でした。
VIA Railの列車はとても長いので、私が降りた場所はこの駅舎から遥かに離れていました。もちろんプラットホームはありません。簡易設置の踏み台を使って線路わきの地面に直接降ります。写真の駅舎には入らずじまいでした。

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